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ナチュラルホルモン(バイオアイデンティカルホルモン)補充療法の講習会に参加しました
先週末は10年ぶりにホルモン補充療法の講習会に参加しました。
当時と特に大きく変わった点はありませんでしたが
改めてホルモンバランスの重要性について認識しました。
ホルモン補充療法といいますと、女性の更年期に
という印象かと思いますが、実はもう少し前から
全身のホルモンが減少していきます。
減り方には個人差がありますが、おおよそこの図のような感じです。
(*図はMRI資料より引用)
50歳前後で女性ホルモンのエストロゲンが低下して更年期に入る前の40歳代から女性ホルモンのプロゲステロンが下がり始めます。また睡眠と関係するメラトニンは30歳代後半から減少する人もいて、若くして不眠の原因となっていることもあります。
このようなホルモンの減少は女性のみでなく、男性にも見られます。男性の場合にも男性ホルモンのテストステロンが減少し、女性と同じように男性更年期症状を生じることがあります。
このようなホルモンが低下しますと
下記のような症状が生じ、老化や体の不調につながります。
● エストロゲン低下による主な症状
高脂血症、記憶力低下、忘れっぽい、骨粗鬆症、尿路の萎縮(失禁など)、
尿路感染症(膀胱炎)、肌の衰え(しわの増加、ハリの低下など)、薄毛、
落ち込みと気分のむら、集中力低下、不眠、膣の乾燥(かゆみなど)、体重増加、ホットフラッシュ、白内障、性欲低下、胸のたるみなど
● プロゲステロン低下による主な症状
むくみ、生理痛が強い、月経出血量が多い、頭痛、不機嫌・怒りっぽい、
PMS(月経前症候群)、不眠、日中の倦怠感、夜に不安を感じる
● メラトニン低下による症状
不眠
● DHEA低下による症状
体脂肪の増加、気分のむら・落ち込み、忘れっぽい、高脂血症
● 甲状腺ホルモンの低下による症状
疲れやすい、話し方が遅い、忘れっぽい、体重増加、
落ち込みやすい、元気がない、脱力感、やる気がでない、幸福感がない、
気分のムラ、不安になりやすい、怒りっぽい、動悸、寒がり、薄毛、不眠、
生理不順、便秘など
● テストステロン低下による症状(女性にもあり、閉経時にはゼロになります)
性欲低下等男性機能の低下、抑うつ状態、不安感、意欲の低下、記憶力低下、認知機能低下、疲労感、いらいらする、短気、神経質など気分の変調、不眠、筋力低下、体脂肪増加、内臓脂肪増加などメタボリック症候群、骨粗鬆症など
これらをみると、ホルモンによって低下症状の細かな部分は異なりますが
共通していることも多いですね。
太りやすくなり、メタボリック症候群になりやすくなる。
肌の衰えが目立ち、薄毛になりやすく見た目年齢が下がる。
記憶力や認知機能などが低下し、仕事や日常生活がはかどらなくなる。
モチベーションが低下し、意欲がない。
そうかと思うといらいらしたり短気になりやすく気分の変調が大きい。
この最後の気分の変調が、ホルモン低下の症状とは思ってもらえず、
最近いらいらして怒りっぽい、よく怒鳴るなど家族や会社の同僚、友達などにいやがられてしまい、
性格の変化と思われ、家族や友人、同僚とトラブルになることもあるようです。
確かに、、、私も生理の時にいらいらしていやがられたこと思い出しました^^;
これらのホルモンの低下を治療する療法には、大きくわけて2種類あります。
○ 合成ホルモンによる治療(保険診療などで投与可能な薬やピル)
ホルモン様作用をする薬剤(ホルモンそのものではない)
従って、通常のホルモンとは異なる代謝による副作用や代謝産物が残存するため
長期使用は発がんリスクがあるものもあります。
よって現在では更年期における合成ホルモンによる治療は役5年程度までが推奨されています。
○ バイオアイデンティカル ホルモンでの補充(保険適用外)
人体に本来存在するホルモンと同じもの(同じ化学構造)
加齢によって減少したホルモンそのものを補充するため、適量であれば副作用は ほとんどなく、生涯継続ができる。
どう考えてもバイオアイデンティカルホルモンの方が理想的なわけですが、
どうして製薬会社が製造していただけず、保険適用にならないのかと言いますと、
人体と同じホルモンでは「薬」としての特許がとれませんので
製造するメリットがないから、、、
本当にそんな理由で製造していただけないことがあるのです、、、。
ビタミン剤や鉄などのミネラルもそうですが
必ずしも保険適用になっているものが最も安全で、高品質とは限らない
ということを知っておいた方がよろしいですね。
バイオアイデンティカルホルモンによるホルモン補充療法が
保険適用外のため、非常に費用が高いです。
理想的には、更年期時期のみに女性ホルモンのみを投与するだけでなく、
そのほか減少するホルモンをトータルで補充することが理想ですが、
ご費用的に難しい方は、一部のホルモンの補充のみも対応いたします。
バイオアイデンティカルホルモンは現在は日本での製造、処方がないため
この治療の第一人者の米国の医師drニールと当院が提携し、その医師から患者さまに処方する形での輸入しております。ホルモンは米国またはオーストラリア製です。
従って、年間のdrニールとのコンサルタント費用も必要です。
使用するホルモンの種類と量により費用が変わります。
カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 美容・アンチエイジング 更新日:2021年3月11日