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便秘の原因 食物繊維の不足の認識不足かも?~
先日週末の連休は
広島で開催されました第26回日本胎盤臨床医学会に参加しました。
プラセンタについての最新の知見を学べる学会なので、なるべく時間を作って参加しています。
でも広島は、、、空港が遠くて市街地まで車で1時間近くかかりますし、空港までの電車はありません( ノД`)ですので今回は新幹線でいきました。
・・・でも4時間以上かかります?
土曜日に診療後、最終の新幹線で向かいました。
広島についたのは0時すぎ、、、遠かったです。
さて今回の学会ではもちろんプラセンタについての新しい情報もたくさん得ることができましたが、特別講演の「腸内細菌との上手な付き合い方」広島大学感染学科教授の大毛宏喜先生のお話が印象的でした。
腸内細菌は約300兆個。
そのなかの有用菌と有害菌、中間菌(日和見菌)のバランスが重要で、
腸(腸内フローラ)が健康に与える影響が注目されています。
太りやすさ、精神状態、アレルギー体質、糖尿病、高脂血症、肌のコンディションなどとの関連がわかってきました。
その腸内細菌は、主に母親の産道で子供に菌が受け継がれます。
そしてその後、皮膚に付着した母親の菌の影響や、
母乳か粉ミルクかによっても腸内細菌は変わります。
またその後の食生活、抗生物質の暴露(抗生剤の頻用によって悪化します)
によってどんどん変化していきます。
腸内環境が悪いことの自覚症状としては、
便秘やおならが臭いといった症状があります。
最近は若い女性の便秘と腸内環境の悪化が増えており、
その原因と最も関係しているのは食生活です。
なかでも食物繊維の摂取量の減少です。
1日約20g必要とされていますが、10gほどしかとれていないというデータがあるようです。
食物繊維20gというと
- キャベツ:1.5~2玉
- レタス:3~4玉
- 白菜:1.5~2玉
- ブロッコリー:2株
- ほうれん草:2~3束
- 長ネギ:15~20本
- もやし:4袋
- 納豆:3パック
若い女性の多くは、サラダを食べているからいいと
思っている人が多いそうです。でも
サラダですと1%程度しか食物繊維をとれないので
2kgくらい食べないと20gにはならないそうです?
食物繊維が多いといわれている例えば
バナナは100g中たったの1.1g
セロリ100g中たったの2.5g
かぼちゃ100g中たったの2.8g
レタス100g中たったの1.1g
キャベツ100g中たったの1.1g
おっごぼう100g中ちょっと多めの5.7g
どうですか、、、?
1日20gの食物繊維摂っている自身ありますか?
食物繊維は腸内の善玉菌の餌になりますので
少ないと善玉菌が減り、腸内環境が悪くなります。
そして便秘。さらには最近増加している大腸がんのリスクにもなります。
そこで意外にも、食物繊維摂取量を稼ぐことができるのが
炭水化物だそうです。しかも便の形(量)に関係する水溶性食物繊維が豊富です。
白米100g中1g お茶碗1杯1.5~2g
玄米100g中3g お茶碗1杯3.5~4g
ライ麦100g中12g
オートミール100g中9.5g
そば100g中3.7g
うどん100g中2.4g
食物繊維には
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。
大豆やゴボウなどに多い不溶性食物繊維は、腸の蠕動運動を盛んにしますが、
便のかさを増やすのは水溶性食物繊維で、炭水化物に豊富です。
したがって、糖質制限などで炭水化物を制限しすぎますと
便の量が少なくなり便秘の原因になるそうです。
診療のときに、食生活について聞いていると
「食事には気をつけています」
と言う方でも、詳しくきいてみると
お昼はコンビニのサンドイッチやおにぎりにサラダ
っていう女性、、、多いです?気を付けている???
これではたんぱく質が取れておらず、サラダでは食物繊維の摂取は数g程度かな。
そして変色しないように添加物が入っており、
ビタミンやミネラルはかなり除去されて新井流された野菜です。
そこへさらに、添加物が多く、良くない油の含まれたドレッシングをかけて食べるとしたら、、、、食べないほうがまだいいですね。
そこに現代のとくに若い女性の新型栄養失調の原因があります。
皆様、日ごろの食生活を見直して
今、というよりは将来の病気の予防をしましょう☺
カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 健康情報・アンチエイジング 更新日:2019年11月9日