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幹細胞上清治療の種類と効能~当院での上清治療をAAPE、サイトプロMDを終了しGFSのみといたします~
>>>この続きとなります。
「幹細胞培養上清」は幹細胞を培養し、幹細胞を取り除いた後
その上澄みから製造します。
現在幹細胞はさまざまな組織より取り出しており下記の種類があります。
・骨髄幹細胞由来
・脂肪幹細胞由来
・臍帯血幹細胞由来
・臍帯幹細胞由来
・羊膜幹細胞由来
幹細胞の細胞自体使用する再生医療においてはもちろん、
修復再生を目的とする臓器に分化適合しやすい、定着しやすいオリジンの選択が重要になります。幹細胞培養上清においても、このオリジンにより成長因子、サイトカインの種類や量が異なりますので、治療用途に合わせた選択の開発が進んでいます。
幹細胞培養上清により期待できる効果は
・抗炎症作用・・・障害部位の炎症を抑えて治癒を促進、疼痛の軽減
・血管新生・・・動脈硬化の改善、ED治療
・活性酸素除去作用・・・疲労回復、抗老化、生活習慣病の改善
・免疫増強作用・・・悪性腫瘍への効果、感染症への免疫増強
・HSP(Heat Shock Protein)の産生作用・・・抗腫瘍効果
・神経細胞修復・再生・・・脳血管障害、脊髄損傷、パーキンソン病の改善
・骨再生作用・・・骨粗しょう症、歯肉炎(歯槽骨の再生)の改善
・コラーゲン産生・・・美容効果
・育毛効果
・体内の既存の幹細胞の分化促進
・ホルモンの改善・上昇・・・男性ホルモンの上昇(LOH症候群、男性更年期症
状の改善)、女性ホルモンの改善
・妊娠・・・ホルモンの改善、子宮・卵巣機能の改善、
精子数の増加など
・がん細胞の増殖抑制・・・とくにエクソソームによる効果
こんなにあるのです?
幹細胞上清液は、
上記の幹細胞の抽出臓器のオリジンの違いにより、サイトカイン、成長因子の種類や量が異なります。
量が多ければいいというわけではなく、その内容も影響します。
例えば炎症を抑えるサイトカインばかりではなく
炎症性のサイトカインを多く含む上清もありますので、それが多いと
治療により一過性に症状が悪化する例もあるようです。
また近年、上清に含まれるエクソソームの有用性についての報告が加速度的に増加しています。
エクソソームとは
マイクロRNA,メッセンジャーRNA、DNAなどを含む細胞から分泌される物質です。主に細胞間の情報伝達に使われています。
正常の良い細胞から分泌されるエクソソームは免疫機構、抗炎症作用を調整したり、組織の修復において重要な働きを担っています。
そして抗ガン作用を有することがわかっています。
幹細胞培養上清中のエクソソーム量は、同じオリジンの組織から抽出したものでも
その製造工程により含有量に莫大な量の差が生じます。
物によってはほとんど検出されない状態の上清もあります。
したがって幹細胞培養上清を選択する際には、
このエクソソーム量と内容を測定しているかどうか、
そしてもちろんのこと十分な量を保てている上清かということが今後は高品質かどうかの評価につながりるといえます。
現在、採取の簡便な脂肪幹細胞培養上清が使用されることが多いですが、
その製造方法には2つあります。
自己の脂肪を採集して培養し、上清を製造し、自己に戻す方法。
もうひとつは他人の脂肪組織から採取した良質な脂肪幹細胞を分離培養し、さまざまな厳しい適合試験、ウイルス試験をクリアした安全で、かつ活性、再生能力、分化能力が最高レベルの基準を満たした有用な幹細胞だけから上清を製造する方法とがあります。
自己からのものだから成長因子、サイトカイン、エクソソーム量や内容が良いとも言えませんし、エクソソームをはじめ、個々のそれらを測定していないで使用している場合も多くあります。そして老化して(脂肪からの抽出においては年齢による差は生じないようですが)、調子が万全とはいえない自己のものを受け取るよりは、自分より若く健康なものから安全に抽出したものの方が効果が良いとの考えもあります。
これらを総合して評価し、当院での幹細胞培養上清は今後はGFSのみにいたします。
某大学にてさまざまな上清を分析した結果、
フリーズドライ粉末においても
成長因子、サイトカイン、そしてエクソソーム量が多く検出された
GFSを選択いたしました。
またGFSは点滴治療にも使用できる生上清もございますので、
フィリーズドライのみでなく、生上清を使用した美容治療、そして点滴投与も開始いたします。
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*この情報は2019年9月11日のものです。時間がたっている場合には最新の情報をクリニックスタッフへご確認ください。
カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 健康情報・アンチエイジング, 美容・アンチエイジング 更新日:2019年9月11日