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炭酸ガスレーザーで削ったり、AGNESで焼く必要がなくなりました!「ラパリムスゲル」が承認され、結節性硬化症の「顔面血管線維腫」の外用療法を当院でも行っております。
「結節性硬化症」は6000人に一人くらいの頻度でみられます。
皮膚症状が98%の患者でみられるため、皮膚科で診断されることも多い疾患です。
心臓の疾患、てんかん等の神経精神症状、腫瘍性病変など他の合併症を伴う場合もありますので定期的に診察を受けていただく必要があります。
良いお薬が出てきていますので、症状に合わせて治療が行われています。
皮膚症状として、白斑や顔の血管線維腫が認められます。
生下時より白斑がみられる場合。
血管線維腫は幼児期より顔に赤い斑点がでてきて学童期以降に盛り上がり、
数も増えてきます。
ニキビと間違えられることもあります。
合併症の予防、対症療法が必要ですので皮膚症状からの診断は非常に重要です。
内服薬のラパマイシンの誘導体のエベロリムス(アフィニトール)が2014年に承認され、皮膚症状にも有効ですが、中止により再燃するため
結節性硬化症の皮膚症状に対して外用剤が開発されました。
2018年3月23日より「ラパリムスゲル」が「結節性硬化症の皮膚病変」の効能・効果で承認されました。
当院でも治療を行っております。
患者様にご承諾いただきましたので、この素晴らしい効果についてご紹介いたします。
これまでは、幾度となく、レーザー治療等を繰り返し受けなければ進行し、
皮疹が目立ってくるため、QOLを低下させていました。
塗るだけでこのような効果は結節性硬化症の方々にとってはとても朗報です。
治療開始前
この方はこれまで炭酸ガスレーザーにて加療されていました。
↓
外用開始1ヵ月
↓
外用開始2ヵ月後
赤みがかなりひいてぼりあがりも目立たなくなってきています。
3歳以上のお子さんにも使用できます。
大きな副作用は出ていませんが皮膚の乾燥症状が出ることが多いようです。
治療をご希望される方は、安全性と有効性の再確認のため、一般使用成績調査の全例調査対象となっております。
効果、副作用の有無などを詳細に確認させていただきます。
治療開始から4週後、12週後、26週後、38週後、52週後に経過の診察がございます。
カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 健康情報・アンチエイジング 更新日:2019年4月29日