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第107回 日本美容外科学会JSAS 講演後のディスカッションそして懇親会
痩身治療のセッションでは、脂肪吸引、クールスカルプティング(凍らせて脂肪を破壊する痩身機器)、エムスカルプト(筋肉を振動させて脂肪を溶かすもの)、使用溶解注射、そして私のスカルプシュアの講演がありました。
講演後は演者の私たちと、座長の先生方、会場の先生にて
これらの治療についてのディスカッションを行いました。
その中で、痩身機器での痩身治療の安全性について議論があがりました。
スカルプシュアは皮下の温度を42度から47度くらいまで上昇させて、脂肪を破壊するというよりはダメージを与え、脂肪細胞をゆっくりと自然死(アポトーシス)に誘導し、脂肪細胞の数を減らしていく治療です。そのくらいの温度なので、神経や血管などの他の組織へのダメージが少ないです。
それに対して、凍らして脂肪を破壊する機器では、組織選択制がなく、
脂肪組織以外の、特に神経へのダメージが問題で、合併症として神経痛が長く持続したり、残ってしまうケースが問題であるとの指摘がありました。
また痩身に限らず、HIFUなどを使用したたるみ治療においては、
同じ様に組織選択制がなく皮膚組織を焼く治療ですので同様の問題があります。
そしてHIFUでは最近ではアンチエイジングとして行っていますが、
かえって肌の老化を促進するという報告が海外では出ており、
長期経過を十分に日本においても検討すべきという強いご指摘もありました。
当院でも同じ様な考えで導入を見送っております。
これらの安全性についてはもっと日本でも議論されるべきですね。
機器を販売する業者は、良いことしか情報を伝えません。
このような合併症の検討は医師が自主的に積極的に情報収集をしませんと
意外にも日本では重要視されない点について、私はSNSや学会でもたびたび発言しております。
さて学会1日目終了後は、学会の懇親会がありました。
今回は痩身の発表もありましたので、とにかく着やせする服!( ´艸`)を
考えて臨みました(痩身の発表なのに太ってたら説得力ないですもの?)
服の選択が功を奏して
「痩せた~?」ってたびたび言われました(笑)
スカルプシュア 続けます?
カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 美容・アンチエイジング 更新日:2019年4月23日