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先日に「第24回 日本胎盤臨床医学会大会」に参加しました ~プラセンタの外用薬、化粧品の効能について 「酒さ」にも!~
先週末はお休みをいただきまして
日本胎盤臨床医学会大会という学会に出席しました。
「胎盤」すなわち「プラセンタ」の学会です。
この学会の理事の先生方に呼ばれて一緒に記念写真。
「胎盤機能の多様性と胎盤エキス薬理作用の多様性 外用剤を中心に」
の講演では、海外そして国内のプラセンタエキス含有の塗り薬の効能効果についてお話いただきました。
母親から胎児に栄養供給などを行うことが主な目的の組織だと考えられている「胎盤」ですが、
microRNAという遺伝子を調整する物質が、胎盤でも産生されており、
妊娠中の合併症(妊娠高血圧症候群など)や陣痛発来の予知等の
バイオマーカーとして注目されているばかりでなく、
最近では、実は母親のさまざまな遺伝子の発現をし、
免疫システムなども制御しているともいわれています*1。
もはや胎盤はただ単に栄養供給の場のみではない重要な器官であるであるといえます。
そのようなさまざまな重要な成分を含む「プラセンタエキス」は
細胞の修復、抗炎症作用、抗アレルギー作用が私たちにさまざまな効能をもたらしてくれることが期待できます。
プラセンタエキスは注射投与、内服そして外用(塗る)こと
などにより摂取することができますが、
今回の講演では外用(塗る)によるプラセンタエキスの効能についてご講演いただきました。
改めてプラセンタの効果を認識しました。
酒さや脂漏性皮膚炎、湿疹、進行性指掌角化症(手荒れ)、ニキビなどなど
多くの皮膚トラブル、疾患に効果がある場合があります。
処方箋薬にはプラセンタエキス入りの軟膏はありませんが、
OTC(処方箋がなくても薬局などで買える医薬品)にもあります。
当院も取り扱っております。
プラセンタ軟膏 7g ¥1,100
また別の報告ですが、
プラセンタを含む「化粧品」についての効果についてもみたものがあります*2。
プラセンタにはアミノ酸による保湿効果、成長因子による細胞分裂増進効果、
メラニン色素の生成を抑える美白効果が期待され、化粧品に含有されているものがあります。
その実際の効果について検証したものです。
「ラ・プレシア化粧品」は当院でも取り扱っている
プラセンタのサプリメント「メルスモン」や
エレクトロポレーションで使用している原液プラセンタ液を
製造販売している会社の開発した化粧品です。
この化粧品のうち、
「ラ・プレシアローションU」と「ラ・プレシアエクストラクリームU」を
28に日間連続して使用した肌への効果を検証しています。
40歳から65歳の女性21名にて行っています。
シミの解析、赤い部分(炎症、ニキビなど)、毛穴、きめ、シワ、ポルフィリン(ニキビの原因となるPアクネス菌の代謝物、ニキビのできやすさを評価)
について解析しています。
結果は、きめ、毛穴、赤い部分において改善が認められています。
赤い部分はプラセンタが炎症を鎮静化する作用があることをしめしていています。
残念ながら、シミに関しての改善については今回は確認できませんでした。
炎症を鎮める作用があることから
肌の敏感な方、アトピー性皮膚炎等の基礎疾患のある方、
ニキビ肌の方、酒さ等にとくにお勧めできそうです。
美白効果も希望される方にはこの化粧品に別の美白化粧品を
組み合わせるといいですね。
*1.神人正寿:自己免疫疾患とmicroRNA.J.Clin.Imminol,34(6)439-446,2011
*2.伊藤公美恵ら:プラセンタ化粧品の肌への効果.臨床医薬,32(7):593-600
この度この「ラ・プレシア化粧品」のサンプルをたくさんいただきましたので、
ご希望のある方にご使用いただき、ご感想を頂戴して
当院のとり扱いの導入について検討したいと思います。
カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 美容・アンチエイジング, 酒さ 更新日:2018年12月3日