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体のぶつぶつ「汗管腫」 他施設での炭酸ガスCO2レーザー治療例・・・これならやらないほうがいいですね?(´;ω;`)
汗管腫は目の周りに小さなぶつぶつが多発する
とても治療の難しい皮膚疾患です。
さまざまなタイプがあり、体にもたくさんある方もいらっしゃいます。
多いタイプはこのように目の周りです。
お腹、胸の周り、首、下腹部、陰部、
わきの下など体にもできている方もいらっしゃいます。
必ずしもみなが全身に広がるわけではなく
目の周りや顔のみのタイプと
体にもできるタイプに分かれます。
典型的でない場合には皮膚生検での診断が必要になります。
このように首や
体の広範囲にある方や
下腹部や
この方々はこれまで他院で診断がつかなかったり、治療法がないといわれたりして悩まれていて、
当院にたどり着いた方々です。
同じように悩まれる方のために快くお写真をご提供くださいました。
そして、これまでに適切な治療をうけられず
傷跡だらけになられている方も見ます・・・。
この方も某大学病院で
皮膚生検にて汗管腫と診断された後に
「このまま赤いぶつぶつのままでいるか、治療で白いぶつぶつになるか どっちにする?」みたいなことを言われ、しかも
「ためしに一部分」と治療してみたそうです・・・。
そしてこの結果・・・(´;ω;`)
拡大してみますと
青の矢印の白いぶつぶつはすべて炭酸ガスレーザーで治療したことによる傷跡です。
そして先日他の施設でも同じような治療をすすめられて受けられたのが赤い矢印の赤くなっているぶつぶつです。
表面を焼いているだけなので、これでは病変部に至っていませんので治りません・・・
汗管腫の病変部の主体は真皮上層です!!
飛び出ているところだけを焼いても治療になりません。
これが汗管腫の病理所見です。
(皮膚を切り取って顕微鏡で見たものです)
*Dermatology Practiceより抜粋
この黒い矢印の先の丸いのが汗管腫です。
皮膚の表面にはなく、
皮膚の少し奥にあるのです。
皮膚の表面に傷をつけず、この奥の患部のみを治療できることがキレイに治すポイントなのです。
炭酸ガスレーザーやエルビウムヤグレーザーでは、問題のない皮膚表面を傷めず奥を焼くことは不可能です。必ず表面の皮膚を焼かないと奥の病変部に到達しません。
この図のように、表面からレーザーで削っていく治療です。
それに対して当院で行っているAGNESアグネスによる治療では
皮膚の表面は焼けないように工夫された針を挿入し、
病変部の層のみが焼けるようになっています。
したがって
傷跡になりにくいです。
当院でのAGNES治療例です。
この方は全身にありますが、
汗管腫が乳房部にあり乳癌検診を受けるのが
恥ずかしいのでと、乳房部の治療から希望されました。
部分的に結節が大きいので皮膚生検を行い
汗管腫と診断し治療を開始いたしました。
治療前
3回治療後
4回治療後
どこだかわからないくらいにまでなりました。
このように
皮膚表面を焼かないAGNESでは
回数と時間がかかりますが
傷跡を残しにくいのでお勧めです。
色のあるタイプも、皮膚の奥の汗管腫が減ってくると色も取れてくることが多いです。
私は約20年間にわたり、汗管腫の治療に力を入れて行ってまいりました。
炭酸ガスレーザー治療、エルビウムヤグレーザー治療など様々な治療を行ってきた多くの経験から、
汗管腫はこのAGNESによる治療が最もきれいに治療ができると考えています。
カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 汗管腫・エクリン汗のう腫 更新日:2017年11月10日