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○○テックなど保温肌着による皮膚トラブルが増えています!
11月29日の日経メディカルの記事より。
○○テックなどの商品で販売されている
保温肌着による皮膚トラブルの原因になっているケースを
よく見かけるようになりました。
そのことについての記事をご紹介します。
保温肌着は、皮膚表面から放出された湿気を繊維が
吸収し、水蒸気が水に変わるときに発生する凝縮熱
によって皮膚表面を温める下着のことです。
この吸湿性が肌の乾燥につながるようです。
保温肌着は、アクリレート系繊維やアクリル、
ポリエステル、レーヨン、ポリウレタンといった
化学繊維と綿、絹などの天然繊維を組み合わせて作られているそうです。
たとえばアクリレート系繊維は天然繊維の綿のみの3.5倍
吸湿性が高いとのことです。
また、乾燥症状のみにとどまらず
逆に汗をかきやすい部位では、保温肌着の保温効果で
発汗や皮脂の分泌が亢進し、
マラセチア毛包炎(カビによるニキビに似たぶつぶつ)を
引き起こすと言います。
松田ひふ科の松田哲男先生によりますと、
保温肌着の登場とともに、
夏に多いマラセチア毛包炎が冬季にも増えている。
気温の下がる12月から翌2月までの間のその患者数は
2005/2006では12人だったのが
2015/2016では41人に増えていた。
とのことです。
患者さんに聞き取り調査をしたところ
全員、寝ている間も保温肌着を着ており
保温肌着との関連が考えられたとのことです。
寝具と肌着の相乗効果で皮膚温が上がりすぎて、
気づかないうちに、汗をかきやすくなる。
汗とともに皮脂の分泌も多くなり、
マラセチア菌の繁殖に好んだ環境が就寝中持続してしまいます。
これから寒くなりますが、
保温肌着をずっと着用していると
肌トラブルの原因となることもありますので、
できるだけ綿素材のものにして過ごしましょう。