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かゆみ止めの飲み薬。じんましんには奏功するけど、どれもアトピー性皮膚炎のかゆみに効きにくい理由<その4>
このシリーズ最後は
中枢性のかゆみです。
アトピー性皮膚炎では、
この中枢性のかゆみにおいて、
かゆみを誘導するβ-エンドルフィンやμ-レセプターの発現は正常で、
かゆみの抑制系のダイノルフィンやκ-レセプターの発現が低下していることにより
かゆみが誘導されているといわれています。
同様のことが、血液透析患者で起こっています。
このκ-レセプターの活性化をすることで
かゆみを抑制するのがナルフラフィン(レミッチ®)
という内服薬が現在では透析患者さんのかゆみ止めとして
使用されており、とても有用です。
同じような状態が生じているアトピー性皮膚炎の
中枢性のかゆみに対しても有効であると考えられて
いますが、アトピー性皮膚炎に対する有効性についえは現在検証中です。
この中枢性のかゆみは、これまであるかゆみ止めでは
効きません。
レミッチがアトピー性皮膚炎に使用できるように
なりますと、今よりもかゆみを抑えることができそうですね。
カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, アトピー性皮膚炎 更新日:2016年11月9日