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保険適用になっているホルモン補充療法はあくまで「薬剤」 薬の投与です!当院で使用している天然型のホルモンとは別物です!ご注意を
医師の間でもごちゃごちゃになっている
ホルモン補充療法の知識。
情報の混乱となっている原因は
「薬のホルモン剤」と「天然型のホルモン」と2種類
あることによります。
保険診療内でも一部のホルモンのみ
補充療法が適用されていますが、
保険で処方されるホルモンは
正確には「ホルモン作用をする薬剤」です。
したがって薬の副作用が問題となります。
たとえば女性の更年期症状に
使用する保険で処方される女性ホルモン剤は長期間使用
による発がん性の問題があるため、その影響をうけにくい
5年間以内の使用という制限があります。
そして男性の更年期治療で保険で使用される
男性ホルモン剤も薬剤であることはもちろんのこと、
注射投与のみのため、
ホルモンの値の調整がむつかしく、
症状のコントロールがうまくいかなかったり、
ホルモン値の調整が難しいため高くなりすぎるなど、
多血症による心筋梗塞、脳梗塞など血栓症の副作用の
リスクに対して注意が必要です。
それに対して、「天然型のホルモン」による補充療法
では、ホルモンそのもののため、
異常な代謝産物は生じることなく、発癌性はありません。
むしろ予防効果があります。
また男性ホルモン補充においても、血中濃度に変動を
生じにくい経皮ホルモン(塗るホルモン)を使用する
ため、注射での補充のような副作用が生じるリスクは限りなくすくないです。
ホルモン療法の効能効果を否定するものや、
副作用などさまざまな報告がありますが、
そのほとんどは薬である「ホルモン作用をする薬剤」
による報告です。
副作用の多くは薬の代謝産物による副作用です。
またさまざまな症状に対して効果がなかったとする論文に
おいても、薬のホルモン剤を使用しているものが多く、
またその投与量も適量とは言えず ばらばらです。
私たちが使用している「天然型のホルモン」による
補充療法とは別物とお考えください。
驚くことに、ホルモン補充療法をされている産婦人科の
先生がこの2つのホルモン療法があることを
ご存じない方が多いことを知り、最近大変驚きました・・・。
情報が混乱するのは当たり前ですね。
保険診療外の治療については、これほど世界的には常識
となっている治療でさえ知識としてもないのが日本の医療の現状です。
このホルモン補充療法による効能効果は、
薬剤のホルモン剤によるもの、
天然型のホルモンによるもの、
投与量、投与方法によって大きく異なってしまいます。
この点を正確に区別したうえでもう少し
議論しなければならないところであると思います。
患者さんには治療を選択できる権利があります。
それは保険診療内の治療ばかりでなく、
エビデンスのある治療のおいては保険診療外の知識も
熟知すべきであり、それらも含めて患者さんが治療方法を
選択すべきです。
出会った先生によってその患者さんの人生が変わって
しまうようではいけない思います。
保険診療外の療法の中にはいわゆる根拠の少ない療法も
残念ながら存在します。
そこを医師の目で見極めて患者さまにご紹介できる
医師でありたいと私は考えております。
カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 健康情報・アンチエイジング, 美容・アンチエイジング 更新日:2015年12月18日