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第18回日本胎盤臨床医学会のご報告<その2>プラセンタの学会ですが、ここでも腸内環境治療が話題でした
プラセンタについての研究発表がメインの学会
ではありましたが、
やはりアンチエイジング、病気の予防や治療において
腸内環境を整えることが必須となりつつある今、
この学会でも話題になりました。
腸内細菌叢(腸内フローラ)の善玉菌と分類される、
主に良い作用をする菌の割合を増やすことが
病気の改善や予防に効果があることは多くの報告がそろいました。
ですが、その菌がどのようなシステムで
作用しているかについては、まだわからない部分が多くあります。
この善玉菌の作用が、
どうやら生きた状態での菌の摂取(プロバイオティクス)
でなくても効果がある報告が出てきており、
滅菌して死んだ菌の摂取でも同等な効果が得られることがわかってきています。
以前にも生きた菌(プロバイオティクス)がいいのか
死菌でもいいのかについて書きました >>>
現在この善玉菌による効能を得る手段には
善玉菌を増やす手段と善玉菌の成分を摂取する方法です。
<善玉菌を増やす餌を与える>
★プレバイオティクス
食物繊維やオリゴ糖など、腸の善玉菌を増やすための菌のエサです。
<菌を摂取する>
★プロバイオティクス
生きた善玉菌を摂取する
腸まで生きた状態で届く工夫がされていても
実際は死菌の状態で腸に届く場合が多いといわれては
いますが、治療実績も長くエビデンスが多い方法です。
ただし、生きたまま腸に届いても定着する菌は少なく
「良い影響」を残し、通過していると考えるのが
最近の考えです。
★善玉菌の死菌を摂取する
殺菌した状態の菌を摂取する
善玉菌の「良い影響」は菌の外側部分(細胞壁)
が腸に作用していることによるとわかってきており、
死菌の状態でも「良い影響」をうけられるという報告が増えています。
ですが核酸、なかでも1本鎖RNAが重要成分である
との報告もでており >>>、
生菌と同等の効果が本当に得られるのか、
もしくは死菌である方がいい可能性があるのかについては
まだまだ研究実績がすくなく、今後のデータの蓄積が
待たれます。
<菌の成分のみを摂取する>
★バイオジェニックス
菌体抽出エキス(菌体成分、菌の代謝産物、
菌の分泌成分のみを抽出したもの)で菌そのものでは
ない有効成分を凝縮して多く摂取できる利点があります。
これらのうち、どの方法がもっとも
腸内細菌叢(腸内フローラ)を整えて腸内環境を改善する
ことができるかは決着がついていません。
今のところは当院では、治療実績の多い生菌の摂取である
プロバイオティクスをおすすめしていますが、
今後の研究結果をみて選択していきたいと思っています♪
当院のプロバイオティクス>>>
カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 健康情報・アンチエイジング, 美容・アンチエイジング 更新日:2015年11月9日