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テストステロン補充による赤血球数の増加は心配ありません

加齢によって、さまざまなホルモンが減少します。
それによる不調は女性の更年期症状として代表されます
が、最近は男性の更年期症状LOH症候群についても
周知されるようになりました。
女性においてはホルモン補充療法が一般的になりました
が、男性においてはまだまだ治療の認知度は低く、
うつ状態と診断されていたり、
年のせいだからしょうがないと
受け止めている方も多いのが現状です。
ホルモンの低下により、男女ともにさまざまな機能が
低下します。そのことが病気の原因となっていることは
もはや常識となっていますが、
病気にならない限り、健康保険では面倒見てもらえません
ので、日本においては、まだまだこの治療が広く浸透
されるのは先のこととなりそうです。
天然型ホルモン補充療法について>>>
さて、精神面の改善、やる気を取り戻す、記憶力の回復、
男性機能の維持、メタボリック症候群の予防として
補充を開始されることが多いです。
男性では主にテストステロンというホルモンの低下が
このような症状に影響しています。
したがって補充の中心はテストステロンになります。
このテストステロンは40歳代で大幅に減少します
女性においてのテストステロンの補充は
微量なため、あまり見られませんが、
男性でのテストステロンの補充療法においては、
赤血球数が増加します
これはほぼみなさんに見られることです。
テストステロンはもともと、赤血球を増加させて、
効率よく酸素運搬がなされるような働きをもっており、
男性の方が女性よりも赤血球数が多いのが一般的です。
テストステロンが造血幹細胞を刺激するためや
鉄吸収抑制作用のあるヘプシジンを抑制する作用があり、
赤血球細胞内への鉄移行の増加と関連しているといわれています。
したがいまして、テストステロン開始から
多少の赤血球数の増加は、生理的な反応でありまったく心配ありません。
病的な影響のある増加でないことは、定期検査でも確認
しておりますのでご安心ください。
また先日Drニールにもコンサルトしましたところ、
いわゆる病気の多血症とは異なり、
軽度の赤血球の増加は生理的な範囲内での
正常な反応であり、まったく問題がない。
過去40年においても、多血症でみられるような
血栓症や不整脈などとのリスクは決してない。
と申しておりました。
従いまして、健康診断にて、軽度の赤血球の上昇を
指摘されましても、心配はございません。
ただし注射によるテストステロン投与は別です。
注意を要しますが、
当院で使用している経皮クリームにおいては
心配ありません。
 
以上、患者様からのお問い合わせがございましたので、
ホルモン療法をされている方にお知らせいたしました ♪
 
 
 

カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, その他  更新日:2015年8月28日

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