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必要栄養素の不足をみるための、
栄養解析検査をすると亜鉛欠乏の方を多くみます。
健康診断の血液検査は主に高値の場合に
異常として指摘されますが、
私たちは逆に低い数値をみることで、
必要栄養素の不足を見ることができ、
その方の食生活習慣や吸収障害を診断することができます。
放置してしまうと、さまざまな体内の機能に影響を
及ぼし、色々な病気の原因となりますので、
病気の予防対策には欠かせない診察です。
栄養解析検査について＞＞＞
 
さて、その多い亜鉛欠乏について。
インスタント食品や加工品には、亜鉛の含有量が
少なくなっているため、そのようなものばかりを
よく召し上がっている方は、欠乏しやすいです。


精製された小麦でできた市販のパンやラーメンなどは、
精製によって、亜鉛が減ってしまうからです。
また穀物が原材料のインスタント食品に多く含まれる
フィチン酸は亜鉛やマグネシウムなどとの結合が強い
ため、私たちのミネラルの吸収不足になってしまいます。
全粒粉の方が栄養価が高くてよいのですが、
たくさん食べているとフィチン酸や食物繊維が多く、
亜鉛の吸収が妨げられて、
かえって亜鉛は欠乏してしまいます。
さらには、スナック菓子やインスタント食品などの添加物
であるポリリン酸によってもキレートされてしまいます。
したがってインスタント食品や精製されたパンばかり
ためている方は亜鉛が欠乏しやすいです。


 
 
またアルコールをよく摂取される方も欠乏しやすいです。
アルコールが体内で分解処理されるためには、
アルコール脱水素酵素など分解酵素が必要です。
亜鉛はこれらの酵素を活性化するために必要です。
したがってアルコールをたくさんもまれる方は、
亜鉛がたくさん消費されてしまいます。

 
 
 
亜鉛はストレスでも減ってしまいます。
メタロチオネインという金属結合タンパクは、
金属の代謝の調節や活性酸素を含む有害なラジカルを
消去する作用かわかっています。
ストレスの際に合成が高まり、さまざまな障害から守る
働きがあるようです。＞＞＞
このメタロチオネインは、亜鉛と結合し、体内の亜鉛の
貯蔵庫となっています。したがってストレスが多いと
メタロチオネインがたくさん合成され、使われてしまい
ますので、亜鉛が減ってしまいます。

ここのような原因で亜鉛が欠乏すると
どのような症状をきたすのか、また
良い亜鉛サプリメントの選び方
などについてご説明いたします。
 

カテゴリー：★　院長ブログ・医療情報　★, 健康情報・アンチエイジング  更新日：2015年5月18日