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妊娠中のステロイド外用剤、胎児への影響について
イギリスにおいて、妊娠中の副腎皮質ステロイド外用剤
の塗布が、胎児に与える影響についてその結果が
報告されています。
*Ching-Chi Chi ,et al.:Pregnacy outcomes after maternal
exposure to topical corticosteroids,JAMA dermatology
2013 Nov 149(11);1274-80
それによると、副腎皮質ステロイドホルモン外用剤の塗布と、口唇口蓋裂、早産、胎児死亡には相関関係は認められなかったとのことです。
ただし、使用する量は低出生体重と関係するという結果でした。
ステロイドホルモンは私達の体の中でも
作られているホルモンです。
ですが正確には、体内で作られているステロイドホルモン
とお薬のステロイド(合成ホルモン)は
同じではありません。
ですが、体内に入ると同じ様な作用を示します。
したがって飲み薬のステロイドホルモンを妊娠中に
服用すると、体内のステロイドホルモンが増加したこと
と同じことになり、その服用量によっては、
胎盤を通過して赤ちゃんにもお薬が届くので
影響がないとは言えません。
あくまで服用する量や種類によります。
それに対して塗り薬のステロイドは、
塗ったところの皮膚には強く作用しても、
その皮膚から吸収されて体内へ入る(経皮吸収)のは
微量です。
さらにごくわずかにお母さんの体に吸収された
ステロイドがさらに胎盤を通過して、赤ちゃんに届くのは
さらにまたごくごく微量です。
したがって塗薬に関しては、過剰に大量に使用
しなければ、まず問題は生じないと考えています。
何をどのくらい使用したら大丈夫かというのは、
皮膚症状とのバランスです。
塗薬をあまりにも我慢してしまい、皮膚症状が悪化し、
かゆみで睡眠が充分とれなかったり、
かゆみのストレスが強い状態である方が、
赤ちゃんには影響が大きいのです。
私達医師は、皮膚症状と薬の強さ、使用量のバランスを
定期的に診察します。
適切に使用していれば、元気な赤ちゃんが生まれて
いますよ♥
当院では、妊娠中でも安心して服用できる
サプリメント(食品)を併用する
オーソモレキュラー療法を取り入れております。
赤ちゃんの健康にも役立ちます。
そして大切なのは、生まれてから。
お母さんに守られたお腹の中から外にでて、
外界にさらされてからです!
適切なスキンケアで赤ちゃんを守りましょう♪
カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★ 更新日:2015年1月19日