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ニキビ治療薬のBPO ようやく厚労省より新薬として製造販売の承認がされました!
当院では2年以上前より導入している
ニキビ治療薬のBPO(過酸化ベンゾイル)が
ようやく保険診療で処方が可能になります。
来春の予定です。
これまで自費でご購入いただいていた方、
朗報ですね。
BPOは、これまでの抗菌剤の塗り薬とは
異なるアプローチで抗菌作用を示します。
いわば消毒液の軟膏のようなもの。
したがって抗菌剤の効かなくなる「耐性」
が生じません。
BPOは1960年代から多くの国で尋常性ざ瘡(にきび)
の治療に使用され、欧米の治療ガイドラインにおいては
標準的な治療薬として位置づけられていたにも
関わらず、抗生物質天国の日本では、かなり遅れて、
ようやく海外の医療レベルに届きました。
欧米など40か国以上でとっくの昔に承認済み
のお薬です。
やたらと抗生剤を飲んだり塗ったりする
安易な治療から、少しは意識が変わると
安堵しています。
このBPOは、抗菌作用のみでなく、
ピーリング作用や美白作用もあります。
毛穴のつまりを除去して、にきびになりにく
い肌へ誘導し、またニキビ跡の色素沈着も
改善されることが多いです。
(美白作用については、5%BPOの使用経験に
よるものです。BPOは小麦、歯の漂白にも使用
されています。)
「ベピオゲル2.5%」
当院で使用していたものは5~10%でしたが、
欧米人にくらべて皮脂の少ない日本人では、
今回のベピオゲルのように2.5%でも
効果にはそれほど差は生じないのではないかと
思っています。
報告によると、皮膚刺激の発生頻度は
ベピオゲルで8.3%、BPO5%のものでは12.3%と
なっていますので、濃度だけでなく、基剤の工夫もある
のかだいぶ刺激を軽減できている印象です。
ディフェリンゲルとの併用もしやすいのでは
ないかと考えています。
BPOは基剤によって刺激感にかなり差があります。
また、ディフェリンゲルと同様に、
有効かつ刺激を軽減して使用するには工夫が必要です。
使い方次第で、使いにくい!となってしまったり、
効果が実感できない!となりがちです。
BPOの使用経験の長い私に、お任せください♪
残念なことに、このベピオゲルは、
12歳未満の方にはまだ使用できません。
思春期ニキビの方に特に有効であると
感じていますので残念です・・・。
処方開始の詳細が分かりましたら
またこのブログでお知らせいたします。
処方開始までに、お試しになりたい方は
クリニックで処方しております(自費)
BPO 5% 57g ¥4,320
カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, ニキビ 更新日:2015年1月8日